// Resources for SEEN0808.TXT
// #character '河南子'
#character 'Kanako'
// #character '朋也'
#character 'Tomoya'
// <0000> 8月8日(日)
<0000> August 8th (Sun)
// <0001> 翌日も図書館に行って、別の本を借りてくる。
<0001> 翌日も図書館に行って、別の本を借りてくる。
// <0002> 司書さんにも協力してもらい、なるべく図版の多いものを何冊か用意してもらった。
<0002> 司書さんにも協力してもらい、なるべく図版の多いものを何冊か用意してもらった。
// <0003> \{河南子}「精が出ますねー」
<0003> \{Kanako}「精が出ますねー」
// <0004> 河南子は口にアイスをくわえたまま、勝手に本をぺらぺらとめくりだした。
<0004> 河南子は口にアイスをくわえたまま、勝手に本をぺらぺらとめくりだした。
// <0005> \{朋也}「なんだ、手伝ってくれるのか?」
<0005> \{Tomoya}「なんだ、手伝ってくれるのか?」
// <0006> \{河南子}「これはどう? なんか似てない? 正解っぽくない? つか正解だな、あたしだし」
<0006> \{Kanako}「これはどう? なんか似てない? 正解っぽくない? つか正解だな、あたしだし」
// <0007> 河南子は一冊の本からページを指し示した。
<0007> 河南子は一冊の本からページを指し示した。
// <0008> \{朋也}「違う。なんとかって言う中国の書だ。確か清の時代の」
<0008> \{Tomoya}「違う。なんとかって言う中国の書だ。確か清の時代の」
// <0009> 気に食わないことに、覚えてしまっていた。
<0009> 気に食わないことに、覚えてしまっていた。
// <0010> \{河南子}「なんだ、おまえ、賢い奴みたいじゃんっ」
<0010> \{Kanako}「なんだ、おまえ、賢い奴みたいじゃんっ」
// <0011> \{朋也}「ずっと見てたからな」
<0011> \{Tomoya}「ずっと見てたからな」
// <0012> \{朋也}「…駄目だ」
<0012> \{Tomoya}「…駄目だ」
// <0013> 俺は本を放り出してひっくり返った。
<0013> 俺は本を放り出してひっくり返った。
// <0014> 似たような書体があるのはわかったが、そこから先に進まない。
<0014> 似たような書体があるのはわかったが、そこから先に進まない。
// <0015> 何か手がかりになるようなものはないのだろうか。
<0015> 何か手がかりになるようなものはないのだろうか。
// <0016> \{河南子}「ひとりで考えても無駄だってば」
<0016> \{Kanako}「ひとりで考えても無駄だってば」
// <0017> \{河南子}「あたしに相談してみたら?」
<0017> \{Kanako}「あたしに相談してみたら?」
// <0018> \{朋也}「それこそ無駄だろ」
<0018> \{Tomoya}「それこそ無駄だろ」
// <0019> \{河南子}「なんだよ、もー。せっかく人が協力してやろうと言ってんのに」
<0019> \{Kanako}「なんだよ、もー。せっかく人が協力してやろうと言ってんのに」
// <0020> \{朋也}「あーあー、わかったわかった。気持ちだけ受け取っておく」
<0020> \{Tomoya}「あーあー、わかったわかった。気持ちだけ受け取っておく」
// <0021> 俺は起き上がって、本を開きかけたところで、止まった。
<0021> 俺は起き上がって、本を開きかけたところで、止まった。
// <0022> \{朋也}「…そうだよな、何も協力してもらわない手はないよな」
<0022> \{Tomoya}「…そうだよな、何も協力してもらわない手はないよな」