White Album 2/Script/2401 2

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	Speaker		Text		Comment
Line #	JP	EN	JP	EN
1	千晶	Chiaki	「んっ…ん、はぁ、はぁぁ…あんっ」	"Mmn, ha, haa...ahnn"
2			………	.........
3	千晶	Chiaki	「ちゅ…ぷ…ぁ、んむ…は、あぅぁ…あ…」	"Chu...pu...ah, nm...ha, aaauaa...ah..."
4	千晶	Chiaki	「ふぅ…ただいま」	"Phew...I'm home"
5	春希	Haruki	「和泉…」	"Izumi..."
6	千晶	Chiaki	「あれ？ 『自分の家みたいにくつろぐな』って言わないの？ いつもみたいに」
7	春希	Haruki	「いや…」	"No..."
8			それどころじゃ、ないだろ。
9			自分から、お前を部屋に引きずり込んで、 ドアを閉めるのももどかしく、唇を押しつけて、 あまつさえベッドに押し倒してるんだぞ、俺。
10	千晶	Chiaki	「じゃ、ただいまぁ…ちゅっ」	"So, I'm home...chuu'
11	春希	Haruki	「っ…」	"..."
12			さっきまで深く絡みあっていた唇が、 今度は軽く触れるだけのキス。
13			そうやって、色々なキスを重ねるたびに、 少しずつ、頭の中を塗り替えられていきそうになる。
14	千晶	Chiaki	「ね…上着とズボン、脱ぎなって。 雪ついてて冷たいよ？」
15	春希	Haruki	「あ…ごめん」	"Ah...sorry"
16			言われるままに、コートやジャケットのボタンを外し、 震える手でベルトを緩め、ファスナーを下ろし。
17			自分が今してることは、 今まで俺がずっと大切にしてきたものへの裏切りで。
18			けど、こうしなければ、 今、俺が大切に思っているものへの裏切りで。
19			考える時間もなしに次々と襲い来る選択は、 あの雪の海を後にした今でも、まだ続いてる。
20	春希	Haruki	「ちょっとこれ、干して…うわっ！？」
21	千晶	Chiaki	「ほ～ら、冷たいっしょ？ あたしの足」
22	春希	Haruki	「うわ、うわ、うわ…っ、 お、お前…ちょ、待てって」
23			脱いだ服を抱えてベッドを離れようとしたとき、 確かに冷たい感触が、俺の右足に絡みつく。
24			和泉が、両の太股で挟み込み、 じゃれつくように密着させてきたから。
25	千晶	Chiaki	「わ～、春希の足あったか～い。 ぬくぬく～、もう離れらんない～」
26	春希	Haruki	「は、離れ…こら」
27			太股の内側と内側。 ふくらはぎとふくらはぎ。 そして、足首と足首にいたるまで。
28	千晶	Chiaki	「うん、あったかいよ。 春希の部屋、春希のベッド、春希の体。 …待った甲斐があった」
29	春希	Haruki	「い…ずみ」	"I...zumi"
30			ベッドから離れることはおろか、 もう、立ち上がることすらできそうにないくらい、 俺たちは、とんでもなく繋がってる。
31			もう、友達同士の触れ合いなんかじゃ、あり得ない。
32	千晶	Chiaki	「ね、春希… 今度はまた、こっちが寒くなってきたよ？」
33			そういうと和泉は、 人差し指で自分の唇に触れると、 くすっと笑い、ゆっくり目を閉じる。
34			そんなわかり易すぎる仕草につられるように、 俺は和泉の全身を覆い隠すようにのしかかっていく。
35	春希	Haruki	「ん…」	"Nn..."
36	千晶	Chiaki	「ふむぅ…ん、ちゅ…は、あは…あははっ… はむ…ん、ちゅぷ…は、ぁ、んっ」
37			唇の全てがくっつきあい、 そこに覆い隠された内部で、 舌と歯と唾液が、人目がはばかられるほどに絡みあう。
38	千晶	Chiaki	「ん～、んむっ、んく…あ、はぁ… んふふ…ちゅ、ぱぁ…は、あむ…んむぅぅ」
39			両手の指の一本一本までがっちりと繋ぎ、 手首も、肘も、二の腕も、脇の下も、 肩までも触れあおうと、腕を伸ばす。
40			和泉が抵抗できないように、 全力で押さえ込んでいるようにしか見えないけど。
41	千晶	Chiaki	「ふぅんっ、んっ、んぅ…は、ぷぁ… はぁんっ、あ、ああ…んふぁぁぁ…っ」	Haahnn, nnn, nn...ha, paa... haannn, ah, aaa...nnhaaaaa..."
42			絡みあった両脚も、主導権を取り上げて、 俺の力で絡めとり、こすりつけ、拡げ、 その肌の冷たさを、俺の体温で壊していく。
43			その足は、付け根に行くほど柔らかさを増していき、 両脚が繋がったところの布越しの感触が、 お互いが膨らんでいることを嫌でも意識させる。
44	千晶	Chiaki	「ぷぁっ…は～、は～、はぁぁぁぁ～。 あ～もう、春希ってば勉強教えてるときと別人」	"Puaah...ha~, haa~, haaaaaaa.
45			そういう和泉の方は、別人とまでは言えない怠惰な喋りで、 けれどきっと俺とのキスの余韻に浸ってる。
46			口元を、俺の唾液でべとべとにしながら…
47	春希	Haruki	「嫌…だったか？」
48	千晶	Chiaki	「はぁぁぁぁ～！？」	"Haaaaa~!?"
49	春希	Haruki	「いや、そんなに呆れた声出さなくても」
50	千晶	Chiaki	「呆れたときは呆れた声出すのあたし。 大体、ここまで強引にしといて何を今さら…」
51	春希	Haruki	「そうだよ… 俺、今でもかなり無理やりしてるって自覚あるし。 もしも俺のしてることが間違ってたら…」
52	千晶	Chiaki	「あのねぇ…一人暮らしの男の部屋に泊まるって時点で、 とっくに合意が成立してるわけ。わかる？」
53	春希	Haruki	「いや、俺法学部じゃないし」
54			だいいちそんなことを言ったら、 二週間以上も前に合意が成立してたことに…
55			………もしかして、なるのか、な？
56	千晶	Chiaki	「………なるよ」
57	春希	Haruki	「え…っ！？」	"Eh...!?"
58			一瞬、俺の心のどこかを見透かされてるかと思ったけど。
59	千晶	Chiaki	「あたし… あんたの逃げ道になったげるよ、春希」
60	春希	Haruki	「………和泉？」	"........Izumi?"
61			そんな生易しいものじゃなかった。
62	千晶	Chiaki	「あたしの胸で泣くもよし。 あたしの膝で眠るもよし。 …あたしのなかで、気持ちよくなるもよし」
63			全部、見透かされていた。
64	春希	Haruki	「なん、で」	"Why?"
65	千晶	Chiaki	「わかるってそんくらい。 あたしたち、友達じゃん」
66			『なんでわかった？』と続けようとしたことすらも、 見透かされてた。
67	春希	Haruki	「友達は…こんなことしないだろ普通」
68	千晶	Chiaki	「するよ普通。 落ち込んでたら励ますじゃん」
69	春希	Haruki	「励ますって… こういうのとは、違うだろ」
70	千晶	Chiaki	「そんなのケースバイケースだって」
71			俺が、そんな状態って知ってて、 全然前向きじゃないってわかってて、 それでも俺の受け皿になろうとしてる。
72	千晶	Chiaki	「言葉にするより、一緒に飲むより、 抱きあう方が何倍も効果的な時ってあるよ」
73	春希	Haruki	「そんななし崩しでいいのかよ？ そんな軽くていいのかよ…」
74			それが正しいことなのか、わからない。
75			和泉が、本当に俺のためになることをしてくれてるのか、 全然わからない。
76	千晶	Chiaki	「でないとやってらんないでしょ春希。 あんたすぐ真面目に責任取ろうとするし」
77	春希	Haruki	「そんなの当たり前だろ。 だって俺は…」
78			ただ一つ言えること… 少なくとも、俺は絶対に間違ったことをしてる。
79	千晶	Chiaki	「あたしは、あんたがそういうふうにこだわって、 結局しないで終わっちゃうことの方が嫌なんだな」
80	春希	Haruki	「和泉…」	"Izumi..."
81			たった数時間前の決意が、 たった一つの挫折でもろくも崩れ去り、 今はもう、逃避に走ろうとしてる。
82	千晶	Chiaki	「それに、興味、ないわけじゃないしね。 しかも相手が春希なら不満のあろうはずもなし」
83			この傷が、どんなふうに化膿するかわからないまま、 ただ、痛みから解放されるという理由だけで、 応急処置をしてしまいそうになってる。
84	春希	Haruki	「俺、で…？」	"Me....?"
85	千晶	Chiaki	「ううん、『俺が』」
86	春希	Haruki	「………」	"........."
87	千晶	Chiaki	「無理やりやられるにしても、 なんとなくやっちゃうにしても、 やっぱするなら、あたしがしたい男がいいもん」
88	春希	Haruki	「…っ」	"..."
89	千晶	Chiaki	「ね？　しようよ、春希」
90			だって…
91			和泉が消毒もせずに貼ってしまった絆創膏が、 思いのほか痛みを和らげてくれたから。
92	千晶	Chiaki	「きっとセックスってさ、 気持ちよくて、やらしくて、ちょっと気だるくて…」
93			いや、本当は違う。
94	千晶	Chiaki	「で、結構簡単なことだよ？」
95	春希	Haruki	「和泉…っ」	"Izumi..."
96	千晶	Chiaki	「んっ…んぅ…」	"mnn..nnn..."
97			和泉が傷口を舐めてくれたとき、 ものすごい快感が、全身に走ったから…
98			………	.........
99	千晶	Chiaki	「あ… 春希、あたしのおっぱい見てる」	Ah... Haruki, look at my breasts"
100	春希	Haruki	「言うなよそういうこと」
101	千晶	Chiaki	「やっぱあんたも男の子だったんだね。 あたし脱がしながら、だんだん興奮してきてるし」
102	春希	Haruki	「言うなって…言ってるだろ」
103	千晶	Chiaki	「あっ…い、ぅぅ… うあ、春希の手、もみもみしちゃって～」
104	春希	Haruki	「いい加減にしろ…んっ」
105	千晶	Chiaki	「あっ…こ、今度は口に…ひゃぁ…あんっ、 あ、なに、やだ、ふあぁっ…」
106			俺を辱めるための、和泉のからかいの言葉を 封じ込めてしまおうと、露わになった胸を中心に責める。
107			柔らかく白い肉を掴み取り、 くにくにと形が変わるさまを目と手のひらで感じ取る。
108			俺に揺らされて、淡い桃色の先端がつんと上を向き、 やがて俺の口の中に含まれていく。
109	千晶	Chiaki	「う、ぅぁ、あ…は、んっ… う、あ～、あは、ぃぅんっ、ん～」	"uu, uua, ah...ha, nnn... Ah~ ahaa, uun, nn~"
110			両手で強く絞り上げ、 両方の乳首を真ん中に寄せて、 音を立てて先っぽを吸い上げる。
111			これが、和泉の味…	"This is Izumi's taste..."
112	千晶	Chiaki	「ひ、ぃ、ぁ…お、音、やらし～」
113	春希	Haruki	「そんな音、さっきからずっとしてる。 ん、んぅ…」
114	千晶	Chiaki	「ひぅっ、う、や、あ～っ、 あぅぁ、ん、ん～っ、い、は、ぁぁ…」
115			やっと、和泉のからかいの声を封じ込め、 俺は…それでも余計に冷静ではいられなくなる。
116	千晶	Chiaki	「ぃ、ぃ、ぁ…あんっ、や、やんっ… はぁ、はぁ、はぁぁ…ぃぃぃ…ぃぅんっ」
117			だって…
118			和泉が、女の子の声、出してる。
119	千晶	Chiaki	「ん、ん～っ、はぅ、ぁ、あぁぁ… は、春希、は、あ、あ…あぅんっ」
120			俺に胸を責められるまま、天井を見上げ、指を口に含み。 ぞわぞわと這い上がる違和感を我慢するように、 太股をすり合わせる。
121			女の子のしぐさ、してる。
122	千晶	Chiaki	「あ、あんたさぁ…結構…ん…っ、 ん、ふぅぅ…は、あむ…んんっ」
123	春希	Haruki	「ん…んぅ…」
124			また、口で反撃しようとする和泉を制して、 半開きの口に舌を差し込み、言葉を奪う。
125			乳首を責めるのは、右手の親指と人差し指に任せ、 左手は背中に回し、手触りのいい肌をなで回す。
126	千晶	Chiaki	「んぅ、んん、ん～っ、 あっ、あぶ、んくぅ…あ、んむ…ちゅぷ…んあぁ」
127			和泉は、まだ俺のキスに慣れていないみたいで、 俺の舌が口の中を蹂躙すると、 戸惑うみたいに動きが止まる。
128			そうやって、ほんのちょっとの経験の差で主導権を奪い、 いつもの力関係を突き崩していく。
129	千晶	Chiaki	「ん、んぷ…あ、はぁ、はぁぁ… や、やぁ…もう、春希ぃ」
130			だってこいういうのは、 男が導かなくちゃならない。
131	千晶	Chiaki	「ひゃあぁぁ…あんっ、あっ、ああぁぁぁぁっ！」
132	春希	Haruki	「痛い、か？」
133	千晶	Chiaki	「は、春希が…あたしのぱんつの中に指入れて…っ」
134	春希	Haruki	「…あいにくだがもっと奥まで入れるから。 後で別のものも入れるから」
135	千晶	Chiaki	「む、む～…春希がいぢめるぅ」
136			ほんと、転んでもただでは起きない奴。
137	春希	Haruki	「もう少し足開いて…」
138	千晶	Chiaki	「…しびれた」
139	春希	Haruki	「…ったく」
140			そこはまだ濡れてなくて、太股もぴっちり合わされてて、 明らかに緊張してるふうなのに。
141	千晶	Chiaki	「ぃ、ぅあっ…あ、えっと、これ………人差し指？」
142	春希	Haruki	「………中指」
143	千晶	Chiaki	「んっ…最初から一番ふっといのをぉ」
144			それでも口から出てくるのは、 この場を軽くしてしまおうと気づかう、 おかしさが優しい言葉たち。
145	春希	Haruki	「力、抜いて」
146	千晶	Chiaki	「抜いてる抜いてる…ってぇぇ！ や、や、や…入ってきた入ってきた！」
147	春希	Haruki	「だから力抜けって…」
148			…素かもしれないけど、 そんなこいつの妙な反応が、 今の俺には馬鹿馬鹿しいほど心地良い。
149	千晶	Chiaki	「ん、い～…く、くぅぅ… 悔しい…春希にもてあそばれてる。 ベッドの上じゃまるっきり勝てないよぉ…」
150	春希	Haruki	「別に…俺なんか全然」
151	千晶	Chiaki	「つまりあたしを馬鹿にしてるんだ？ お前なんかもっともっともっと小者に過ぎないって… いあぁぁぁぁっ！？」
152	春希	Haruki	「…ごめん」
153	千晶	Chiaki	「わ、わざとだ今の…っ、 あ、あ、あ…だ、だめ、ちょっ…ぃぅぅぅぅっ」
154			中指を第二関節まで押し込んでいくと、 その違和感に和泉が身悶える。
155			さっきからどこを弄っても 新鮮な反応を返してくれてたけど、 やっぱりここは特別に敏感だ。
156			…というより、ただ痛いだけなのかもしれないけど。
157	千晶	Chiaki	「は、あ、あ…はぁ～…はぁぁぁぁ～」
158			俺の指を咥え込んだまま、 強く締め上げてくる和泉の入り口。
159			深呼吸に呼応して、収縮を繰り返すけど、 一番拡がった状態でも、かなりきつい。
160	春希	Haruki	「もうやめとくか？」
161	千晶	Chiaki	「そ…それはない」
162	春希	Haruki	「でもお前…」
163	千晶	Chiaki	「どうせ一度は通る道だし、 思いきりやっちゃってください！」
164	春希	Haruki	「お前…実は初めてだろ？」
165	千晶	Chiaki	「…ばれたか」
166			ばれたかも何も、全然隠せてないのに。
167			今までの、男に対しても性に対しても さばさばした和泉の印象からは、 ちょっと違和感のある結果だったけど。
168	千晶	Chiaki	「どうせ…もっと遊んでると思ってたんでしょ？」
169	春希	Haruki	「普通そう思うだろ… あんな明け透けにされたら」
170	千晶	Chiaki	「そこが素人の浅はかさ」
171	春希	Haruki	「黙れ、この素人」
172	千晶	Chiaki	「はぅっ…あ、あぁ…あぅぁぁんっ」
173			やっと奥まで指が開通すると、 周りの壁が、さらにきつく締め上げてくる。
174			そして、ようやく指先に、 じわっとした感触が拡がっていく。
175	千晶	Chiaki	「はぁ、は…は～、は～…あ、く…っ、 んっ、んぅっ…ぃぅぅんっ、ん～っ」
176			少しずつ、少しずつ、指の滑りが増してくる。
177			だから、一度ゆっくりと指を引き抜き、 もう一度奥へ、今度は少し速めに。
178	千晶	Chiaki	「はぁんっ、あ、あ～っ、や、や、や… 春希、ぃぁ…春希ぃ…」
179	春希	Haruki	「女みたいだ、和泉…」
180	千晶	Chiaki	「どこに指入れながらそんなこと…っ、 う、あ、やぁぁぁぁっ、あ～っ」
181			出して入れてを繰り返し、 だんだん、横の壁もえぐるように、 回しながら動かしていく。
182			そうやって、穴をゆっくり押し拡げ、 俺の指になじませていく。
183	千晶	Chiaki	「ひぅっ、う、あ、あ…はぁぁぁぁ…あんっ、 あぁ、あぁ、あぁぁ…ん…ふぅ…はぁぁ…っ」
184			俺のに…なじませるために。
185	千晶	Chiaki	「は、はぁ、はぁ、はぁぁぁぁ…っ」
186	春希	Haruki	「和泉…」
187	千晶	Chiaki	「は…はぁぁ…ん…うん…」
188			何度も、角度を変えながら往復する指に翻弄され、 和泉は胸を大きく上下させ、ぼうっと天井を見上げてる。
189			ショーツを下ろしたら、そこはじわりと湿ってて、 布にも和泉のが染みていた。
190	千晶	Chiaki	「とうとう…セックスだね」
191	春希	Haruki	「そういう直接的過ぎる言い方やめろって」
192	千晶	Chiaki	「どうせやることおんなじじゃん…えへへ」
193	春希	Haruki	「…ったく」
194			和泉の緊張を解きほぐそうとしても、 こうしてきっちりと俺の緊張を解かれてしまう。
195	千晶	Chiaki	「ね、春希。 あたし、もう大丈夫だからさ。 …あんたにだいぶ開発されたし」
196	春希	Haruki	「そろそろ茶化すな。 こっから先は、洒落じゃすまないんだから」
197	千晶	Chiaki	「あ…」
198			お互いの意志を確認するために、 もう一度和泉に口づける。
199			けれどそれは、 今までみたいに貪るようなキスじゃなく…
200	千晶	Chiaki	「やだなぁ…そんな恋人みたいな真似してぇ」
201			額に、ほんの一瞬触れただけの、 本当なら、こういうことに誘う前のキス。
202	春希	Haruki	「和泉、俺…」
203	千晶	Chiaki	「あ～、またそうやって悩む～」
204	春希	Haruki	「てっ」
205			和泉のゲンコツが、優しく俺の頭をぶつ。
206	千晶	Chiaki	「どうしてもっと軽く考えられないかな～？ 友達の好意は受け取るもんだよ？」
207	春希	Haruki	「軽くないから、今の俺には…」
208	千晶	Chiaki	「人のおっぱい散々吸って、 人のあそこ散々いじくって」
209	春希	Haruki	「………」	"........."
210	千晶	Chiaki	「それでいて、入れるのだけ悩むな。 こぉの偽善者めぇ」
211	春希	Haruki	「いてぇ…」
212	千晶	Chiaki	「今日はクリスマスなんだからさ… サンタさんのプレゼントは受け取るべきだよ？」
213	春希	Haruki	「………うん」
214			ちくりと、胸に痛みが走る。
215			さっきも同じこと、あったから。 カタチのないプレゼント、受け取りそこねたから。
216	千晶	Chiaki	「叫ぶかもしれないけど、 泣くかもしれないけど… ま、その辺はご愛嬌ってことで」
217	春希	Haruki	「重く受け止めるに決まってるだろ…」
218	千晶	Chiaki	「あ…」
219			俺の先っぽが、とうとう和泉の入り口に触れる。
220			受け入れやすいように、開いてくれてる両脚の間に、 ゆっくりと腰を割り入れていく。
221	春希	Haruki	「なぁ、和泉」
222	千晶	Chiaki	「…ん？」
223	春希	Haruki	「友達とするのって…本当にありなのかな？」
224	千晶	Chiaki	「ありに決まってるじゃん。 熱き友情の証だよ？」
225	春希	Haruki	「じゃあ、友達の初めてを奪うのは？」
226	千晶	Chiaki	「………微妙かもね～」
227	春希	Haruki	「この野郎… この期に及んでぬけぬけと…」
228	千晶	Chiaki	「あはは…あは………っ！？
229	千晶	Chiaki	あああああぅっ！」
230	春希	Haruki	「っ…ぅ…」
231			ギリギリでそんなこと言われても、 もう、止まれる訳がない。
232	千晶	Chiaki	「あ、あ、あ、あ、あ…あうあぁぁぁぁっ！ あ～、ああぁぁぁ～、い、いた、たたたたたっ」
233			そんな、友情っぽいこと言われたら。 微妙に愛情が混ざってそうに言われたら。
234	千晶	Chiaki	「は、春希…春希ぃ… いあぁぁぁ…あぅっ、あ～っ、ああああああああっ！」
235			どんなに泣き叫ばれても、 もう、やめられない。
236	千晶	Chiaki	「い、う、う…あああんっ、 う、う～、は、はぁっ、う、ぐ…ぐぅぅ…う…んっ」
237	春希	Haruki	「和泉…俺につかまって」
238	千晶	Chiaki	「う、う…ううぅぅぅんっ！ ん～、んぅぅぅぅ～っ！」
239	春希	Haruki	「っっっ…」
240			和泉の爪が背中にぐいぐい食い込むのを、 頑張って表情に出さないように受け止める。
241			だって今の俺は、 過去の誰かより、過去の自分より、 今、目の前にいる友達に誠実でありたいって…
242	千晶	Chiaki	「は、あ、あ…春希…っ、 痛い、痛いよ…ヘタクソ」
243	春希	Haruki	「…ごめんな」
244			一瞬、過去の誰かの泣き顔が頭をよぎる。
245			初めての時も、二度目も… 進歩のない奴だな、俺。
246	千晶	Chiaki	「だ、だからぁ、違うって… 『デカくて悪かったな』とか、 そこはネタで返してくれないと～」
247	春希	Haruki	「………お前、なぁ」
248			そっか…
249			初めてのときとは、違うんだ。
250	千晶	Chiaki	「は～、はぁぁぁぁ～、あ、あ… で、[R春希の^これ]って、おっきいのかな？」
251	春希	Haruki	「わかんないって。 …比べたことも、比べられたこともないから」
252	千晶	Chiaki	「そ、そう、そうっ… その調子…へへ」
253			今日のことを、 あんなふうに深く重く捉えてしまったら、 俺はまた、どこにも進めなくなってしまう。
254	春希	Haruki	「…じゃ、動くぞ」
255	千晶	Chiaki	「ちょっ…ちょぉっと待ってよぉ。 今、お腹んなか、ズンズン来てるんだからぁ」
256	春希	Haruki	「わかった…慣れるまで待ってる」
257			だから今は、ただ軽く、ただ優しく。
258			ちょっとだけふざけて、あと適当に。
259	千晶	Chiaki	「んっ…ふぅぅ… すご…ホントに入るんだね、こんな奥まで」
260	春希	Haruki	「…だな」
261			和泉の、俺を気づかう気持ちに応えたい。
262	千晶	Chiaki	「じんじん耳鳴りしてる… こんな酷い目にあったの、 自転車で転んで鎖骨折ったとき以来かな」
263			俺は大丈夫だって言ってやりたいから、 だから、こいつの優しさに助けてもらおうって思う。
264	春希	Haruki	「な、和泉…こっち向いて」
265			矛盾、してるかな？
266	千晶	Chiaki	「うん…んぅっ、ん、ん… はぁ…んぷ…ちゅぷ、んぁ、あ、あんっ…」
267			だけど…
268			今、和泉を抱きしめて、奥まで入れて、 とてつもなく興奮してる俺の本能に嘘はない。
269	春希	Haruki	「はぁっ、はぁっ、はぁぁ…っ」
270	千晶	Chiaki	「い、うっ、う、あ…っ、あんっ、あっ、んぅっ… い、い、い…あぅぁぁっ」
271	春希	Haruki	「まだ…痛い？」
272	千晶	Chiaki	「ん、ん…ご、ごめん春希。 今はちょっと…自分のことで精一杯」
273	春希	Haruki	「い、いや、謝るのは俺の方…」
274			和泉のなかを、なるべくゆっくり往復する。
275			それでも和泉の苦悶の表情は消えず、 俺はこいつを気づかうように、 さらに遅く動く。
276	千晶	Chiaki	「で、でもさぁ…安心して？ 帰る頃には、すっごいテクニシャンになってるから」
277	春希	Haruki	「…いつまでいる気だよ」
278			でも、本当は不満も物足りなさも、まるで感じてない。
279			和泉の中は、灼けそうなほど熱い上に、 ぎゅうぎゅうに締めつけてきて、 動かさなくても十分に快感を高めてくれてる。
280	千晶	Chiaki	「あたしがここにいる間、 何度もイかせてあげるからね？　春希のこと」
281	春希	Haruki	「人の話をちゃんと聞けよ…っ」
282	千晶	Chiaki	「ああっ！？ ちょ、深い…い、あ、あ…も、もうっ…」
283			ゆっくり膣壁をこするだけで、 じわじわと子宮に触れるだけで、 本当は、腰が震えるほど身悶えてる。
284	春希	Haruki	「あ、あのさ、和泉…」
285	千晶	Chiaki	「んっ、んぅ………な、なに？」
286	春希	Haruki	「そろそろ…終わらせるから」
287	千晶	Chiaki	「ん…ごめん。 また明日、頑張らせてね？」
288	春希	Haruki	「い、いや、だからさ…」
289			本当は、俺が勝手に終わってしまいそうなだけ。
290			けど、絶対にそんなこと正直に言ったりしない。
291	千晶	Chiaki	「あっ、ああぁっ、あんっ、ん、いぅ…うっ… はぁ、はぁぁぁ…んっ、く、やぁぁ…」
292			セックスのことで和泉に負い目を持たせておくのは、 俺にとって、ちょっとだけ愉快なことだから。
293	春希	Haruki	「………あ」
294	千晶	Chiaki	「…どしたの？ 中でちょっと出ちゃった？」
295	春希	Haruki	「だから…違うって」
296			愉快、だって。
297			痛がる和泉のなかを何度も貫いてるうちに、 そんな軽い気持ちが沸いてきてたのかよ、俺。
298	千晶	Chiaki	「じゃ、じゃあ…あぅっ、あ、ん、んぅっ… あ、あつ…熱いよ、春希ぃ」
299	春希	Haruki	「足…あったまったか？」
300	千晶	Chiaki	「うん、うん…ずっと春希とくっついてたから。 もう寒くなんかない…ないよね、春希？」
301	春希	Haruki	「………ちょっとだけ、速くするな」
302			俺も、もう寒くなんかない…
303			ぴったりと絡みあった足や手や体だけじゃなく、 どこだって、もう寒くない…
304	千晶	Chiaki	「はぁぁんっ、ん、く、うあぁぁ… い、いた…う、く…もう、春希…ひっど～」
305	春希	Haruki	「悪い…もう少しだから」
306			そうやって答えると、 和泉は喜ぶのかな？
307			自分が友達の役目を果たせたって、 大いばりで自慢するのかな、俺に。
308	千晶	Chiaki	「はぁっ、はぁっ、はぁっ… う、うん…くぅぅぅっ、う～…んぅぅぅぅ～っ！」
309			こくこくと息も絶え絶えに頷くと、 和泉は、ますますその身体を俺に巻きつける。
310			両腕を必死で俺の背中に回し、 両脚を俺の腰にくくりつけ、 痛がってるくせに、俺を奥深くまで誘う。
311	春希	Haruki	「はっ…あ、あ、あ、あ、あ…」
312	千晶	Chiaki	「あ、あぅっ…？ い、ああっ、あんっ、んっ、んっ、んっ… は、春希…今…？」
313			俺に、限界が訪れつつあることを、 和泉はどうやら胎内で感じ取ったらしい。
314			苦しそうに閉じていた目を見開き、 俺を促すように上目遣いで見上げてくる。
315	春希	Haruki	「っ…い、和泉っ」
316	千晶	Chiaki	「あ、あ…春希…春希っ？」
317			その、きょとんとした瞳が、 今までの悪戯っぽい表情とも、辛そうな表情とも違う、 初めての和泉を俺に見せてくれて。
318			俺の、限界を呼び起こす。
319	春希	Haruki	「あ、ああ、あああああっ」
320	千晶	Chiaki	「え？　あ、ああっ、ああああっ！？」
321			直前で、必死に和泉の絡みついた両脚をほどき、 間一髪でなかから抜き取ると、 その先端から信じられないくらいの勢いで放たれた。
322	千晶	Chiaki	「いぁっ！？　あ、あああああっ？ う、うあぁ…な、な、な…なにこれぇ…」
323	春希	Haruki	「あっ…ああっ…あああっ…！」
324			今度は和泉の、 全然予備知識なさそうな素っ頓狂な反応に、 またしても俺のものが激しく反応する。
325			…本当にあんま知らないんだ、こいつ。
326	千晶	Chiaki	「あ、熱ぅ…ふあぁぁ…あ… は、春希…あんた、これ…」
327	春希	Haruki	「はぁ、はぁ、はぁぁ…い、和泉」
328			そんな和泉の初々しい反応に、 余計に激しく感じてしまったり…
329			痛そうで辛そうな和泉に、 十分過ぎるほどの情欲を煮えたぎらせたり…
330			どういう目でこいつのこと見てたんだよ、俺。
331	千晶	Chiaki	「精液って…飛ぶもんだねぇ」
332	春希	Haruki	「っ…」
333			だから、和泉が自分のお腹にかかった白濁を手に取り、 ゆっくりと目の前に透かしてみたりした時には…
334			今、出したばかりの俺のものが、 またびくんと跳ね上がったなんて、 絶対に和泉にばれる訳にはいかない。
335			………	.........
336			……	......
337			…	...

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