Clannad:SEEN6800/4

From Baka-Tsuki
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Translation

Text

0/457 (0%)

<6013> *
// 正月は、渚の実家で過ごした。
<6014> *
// オッサンはおせちの余りをつまみに、日本酒を飲んでいた。
<6015> *
// その隣では、早苗さんが年賀状の整理をしていた。
<6016> *
// 渚は俺と肩を並べて、テレビを見ていた。
<6017> \{秋生} *
// \{秋生}「そういや、渚」
<6018> \{渚} *
// \{渚}「はい」
<6019> \{秋生} *
// \{秋生}「おまえ、二十歳になったんだよな」
<6020> \{渚} *
// \{渚}「はい。二十歳です」
<6021> *
// そう…渚はもう二十歳だった。成人しているのだ。
<6022> *
// 俺はまだ十九。
<6023> *
// よく考えると、ものすごい違和感だ。
<6024> *
// 渚が二十代で、俺はまだ十代。
<6025> *
// オッサンと話す、渚の横顔を見る。
<6026> *
// 情けない顔。
<6027> *
// ああ、ほんとうにおまえは人生の先輩か。
<6028> *
// 成人女性か。
<6029> *
// そう問いたくなるほど、歳不相応だ。
<6030> *
// おかしい。笑える。
<6031> \{秋生} *
// \{秋生}「よっし、なら、約束を果たしてもらおうかっ」
<6032> \{渚} *
// \{渚}「はい?」
<6033> *
// 話は続いていた。
<6034> \{秋生} *
// \{秋生}「おまえ、約束してただろ」
<6035> \{秋生} *
// \{秋生}「二十歳になったら、俺と一緒に酒を呑むって」
<6036> \{渚} *
// \{渚}「えっ、そんな約束してないですっ」
<6037> \{秋生} *
// \{秋生}「したよ」
<6038> \{秋生} *
// \{秋生}「夜な夜なひとりで呑んでる俺に、トイレに起きてきたおまえが、哀れんで言ったんだ…」
<6039> \{秋生} *
// \{秋生}「呑めるようになったら、一緒に呑んであげるってよ…」
<6040> \{渚} *
// \{渚}「いつですか」
<6041> \{秋生} *
// \{秋生}「そう、あれは…おまえが小学生の時だったかな」
<6042> \{渚} *
// \{渚}「そんなの覚えてないですっ」
<6043> \{渚} *
// \{渚}「しかも、寝ぼけてたに違いないです」
<6044> *
// そもそも、オッサンのねつ造かもしれない。
<6045> \{秋生} *
// \{秋生}「なんだ…あれは嘘だったのか…」
<6046> \{秋生} *
// \{秋生}「くそぅ…あの日から、ずっと楽しみにしてきたのに…」
<6047> \{渚} *
// \{渚}「え…本当ですか…」
<6048> \{秋生} *
// \{秋生}「あん?」
<6049> \{渚} *
// \{渚}「ずっと、楽しみに待っていてくれたんですか…」
<6050> \{秋生} *
// \{秋生}「ああ…指折り数えて生きてきたさ…」
<6051> *
// 俺も知っているが…情に訴えかけられると、渚は断れなくなる。
<6052> *
// でも、酒の入った渚…
<6053> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}(興味ありすぎ…)
<6054> *
// だから、傍観を決め込む。
<6055> \{秋生} *
// \{秋生}「早苗がまったく呑めねぇからな…」
<6056> \{早苗} *
// \{早苗}「そうですね。お酒は苦手です。すぐ気分が悪くなってしまうんです」
<6057> \{秋生} *
// \{秋生}「もう、何年、ひとりで呑んできたかわからねぇよ…」
<6058> \{早苗} *
// \{早苗}「わたしも、お付き合いできればよかったんですけど」
<6059> \{渚} *
// \{渚}「………」
<6060> \{渚} *
// \{渚}「…わかりました。呑んでみます」
<6061> *
// 意を決して言った。
<6062> \{渚} *
// \{渚}「でも、わたしに呑めるでしょうか…」
<6063> \{秋生} *
// \{秋生}「大丈夫、てめぇは俺の娘だっ」
<6064> \{早苗} *
// \{早苗}「そうですよっ」
<6065> *
// あんたの娘でもある。
<6066> \{渚} *
// \{渚}「それではいただきます」
<6067> *
// 手には、日本酒が注がれたお猪口。
<6068> \{秋生} *
// \{秋生}「おぅ、ぐいっといけ」
<6069> \{渚} *
// \{渚}「初めてですから、ぐいっとなんていけないです」
<6070> \{渚} *
// \{渚}「まずは味見です」
<6071> *
// しかし、初めてのアルコールが日本酒の冷やというのもどうかと思うが。
<6072> *
// お猪口に鼻を寄せる。
<6073> \{渚} *
// \{渚}「………」
<6074> *
// つん、と来たようだ。
<6075> \{早苗} *
// \{早苗}「渚、無理しなくていいですよ」
<6076> \{渚} *
// \{渚}「いえ…せめて、一杯は呑みます。お父さんのために」
<6077> \{秋生} *
// \{秋生}「渚…今ほど、おまえを産んでよかったと思った瞬間はないぞ」
<6078> *
// こんなことで思うな。
<6079> *
// しかも産んだのは、早苗さんだ。
<6080> \{秋生} *
// \{秋生}「大丈夫だ。匂いほどアルコールはきつくねぇから、ぐいっと喉の奥に入れちまえ」
<6081> \{渚} *
// \{渚}「はい…」
<6082> *
// そんなことして、大丈夫だろうか。
<6083> *
// 倒れたりしないだろうか。
<6084> *
// 少し心配になってきたが…
<6085> *
// でも、お猪口一杯ぐらいなら、無理しても気持ち悪くなる程度で済むか…。
<6086> \{渚} *
// \{渚}「いきます」
<6087> \{秋生} *
// \{秋生}「おぅ」
<6088> *
// ぐいっ。
<6089> *
// 渚が思いきって、お猪口を傾けた。
<6090> *
// ごくん。
<6091> *
// 喉が鳴る。
<6092> \{渚} *
// \{渚}「呑みました…」
<6093> \{秋生} *
// \{秋生}「ひゅう…」
<6094> \{秋生} *
// \{秋生}「いい呑みっぷりじゃねぇか、渚…」
<6095> \{渚} *
// \{渚}「そうですか…だったら、よかったです」
<6096> \{秋生} *
// \{秋生}「ああ、最高の気分だ」
<6097> \{秋生} *
// \{秋生}「つーわけで、もう一回見せてくれ」
<6098> *
// オッサンの手によって、お猪口が再度満たされる。
<6099> \{渚} *
// \{渚}「あ…はい」
<6100> \{渚} *
// \{渚}「では…」
<6101> *
// そろそろ止める
<6102> *
// さらに傍観
<6103> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「渚、そのへんでやめとけ」
<6104> \{渚} *
// \{渚}「え?」
<6105> *
// 俺の急な声に驚いて、こっちを向く。
<6106> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「調子に乗って、呑んでたら、後になって一気にくるぞ」
<6107> \{渚} *
// \{渚}「くるって…何がくるんですか」
<6108> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「気持ち悪くなったり、息苦しくなったりだよ」
<6109> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「日本酒を甘く見るな」
<6110> \{秋生} *
// \{秋生}「どうしててめぇが知ってんだよ…」
<6111> \{渚} *
// \{渚}「そうですか」
<6112> \{渚} *
// \{渚}「じゃあ、時間置いてみます」
<6113> \{渚} *
// \{渚}「それで、気持ち悪くならなかったら、もう一杯呑みます」
<6114> \{渚} *
// \{渚}「お父さん、それでいいですか」
<6115> \{秋生} *
// \{秋生}「あ、ああ…」
<6116> \{秋生} *
// \{秋生}「ちっ…」
<6117> *
// あからさまに余計なことを…という目を俺に向けた。
<6118> \{早苗} *
// \{早苗}「\m{B}さんは、優しいですね」
<6119> *
// 早苗さんのフォローがありがたい。
<6120> \{渚} *
// \{渚}「………」
<6121> *
// みるみるうちに、渚の顔は赤くなっていった。
<6122> \{渚} *
// \{渚}「すごく火照ってます…」
<6123> *
// 頬を両手で押さえて言った。
<6124> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「大丈夫か?」
<6125> \{渚} *
// \{渚}「はい。気分は悪くないです」
<6126> \{渚} *
// \{渚}「でも、なんだかぼーっとします」
<6127> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「もう、これ以上呑むなよ」
<6128> \{渚} *
// \{渚}「なんだか、\m{B}くんが遠いです」
<6129> \{渚} *
// \{渚}「もっと、寄っていいですかっ」
<6130> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「十分、近くにいると思うぞ」
<6131> \{渚} *
// \{渚}「そんなことないです、遠いですっ」
<6132> *
// 一度腰を上げて座り直す。ぴったりと腕が触れた。
<6133> \{渚} *
// \{渚}「近くなりました。えへへ」
<6134> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「言っとくが、おまえ、酔ってるからな…」
<6135> \{渚} *
// \{渚}「酔ってなんかないです」
<6136> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「酔ってる奴は皆そういうんだよ…」
<6137> \{渚} *
// \{渚}「………」
<6138> *
// すぐそばで、じっと俺を見つめ続けた。
<6139> *
// 早苗さんやオッサンの前だというのに…。
<6140> \{秋生} *
// \{秋生}「てめぇ…俺に感謝しろよ…」
<6141> \{早苗} *
// \{早苗}「\m{B}さん、うれしいハプニングですねっ」
<6142> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「いや、うれしいっつーか…」
<6143> *
// それよりも早苗さんに見られてるという恥ずかしさのほうが上回る。
<6144> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「おい、渚、早苗さん見てるぞ」
<6145> \{渚} *
// \{渚}「お母さんがどうかしましたかっ」
<6146> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くん、お母さんが気になりますかっ」
<6147> *
// …嫉妬!?
<6148> \{早苗} *
// \{早苗}「お気になさらずに」
<6149> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「い、いや…」
<6150> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「おい、渚っ」
<6151> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「おまえ、成人したんだから、酒入ったぐらいでおかしくなるなよ…」
<6152> *
// もう一度説得を試みる。
<6153> \{渚} *
// \{渚}「そうです、わたし、二十歳です」
<6154> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くんは、何歳ですか」
<6155> \{渚} *
// \{渚}「はいっ、わたし知ってます。十九ですっ」
<6156> *
// ひとりで質問して、ひとりで答えていた…。
<6157> \{渚} *
// \{渚}「十九ということは、まだまだ可愛い子供さんです」
<6158> \{渚} *
// \{渚}「なので、大人のわたしの言うことはきかないとダメです」
<6159> *
// ああ、町行く人に聞いてみたい…どっちが子供に見えるかを…。
<6160> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くん、じっとしていてください」
<6161> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「何するんだよ…」
<6162> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くん、何かされたら、嫌なんですか」
<6163> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「そりゃ、事によるだろ…」
<6164> \{秋生} *
// \{秋生}「噛みつかれろ」
<6165> \{渚} *
// \{渚}「そんなことしないですっ」
<6166> *
// もう一杯ぐらいなら、大丈夫だろう。
<6167> *
// 俺は見ていた。
<6168> \{早苗} *
// \{早苗}「渚、そのへんでやめておいたほうがいいですよ」
<6169> *
// 早苗さんが止めに入っていた。
<6170> \{渚} *
// \{渚}「いえ…まだ平気です」
<6171> \{早苗} *
// \{早苗}「アルコールは時間をおいて回ってきますから、今は平気でも、もう飲み過ぎてるかもしれませんよ?」
<6172> \{渚} *
// \{渚}「え…」
<6173> \{早苗} *
// \{早苗}「秋生さんが寂しいなら、わたしが代わりに呑みますから」
<6174> \{早苗} *
// \{早苗}「ですから、渚はもう、やめておきましょうね」
<6175> \{早苗} *
// \{早苗}「では、それを置いてください」
<6176> \{渚} *
// \{渚}「これですか?」
<6177> \{早苗} *
// \{早苗}「はい」
<6178> *
// 渚は言われるままに、お猪口を机の上に戻す。
<6179> *
// 代わりにそれを早苗さんが指で挟んで持ち上げる。
<6180> \{秋生} *
// \{秋生}「おい、やめとけって」
<6181> \{早苗} *
// \{早苗}「いつも、寂しい思いをさせてしまっていたので…」
<6182> *
// オッサンの制止も聞かず…
<6183> *
// ごくん。
<6184> *
// …呑んでしまった。
<6185> \{早苗} *
// \{早苗}「………」
<6186> \{秋生} *
// \{秋生}「早苗…」
<6187> \{秋生} *
// \{秋生}「大丈夫か?」
<6188> \{早苗} *
// \{早苗}「わたしも、一杯ぐらいなら平気です」
<6189> \{秋生} *
// \{秋生}「そうか…」
<6190> *
// みるみるうちに、渚の顔は赤くなっていった。
<6191> \{渚} *
// \{渚}「すごく火照ってます…」
<6192> *
// 頬を両手で押さえて言った。
<6193> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「大丈夫か?」
<6194> \{渚} *
// \{渚}「はい。気分は悪くないです」
<6195> \{渚} *
// \{渚}「でも、なんだかぼーっとします」
<6196> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「もう、これ以上呑むなよ」
<6197> \{渚} *
// \{渚}「なんだか、\m{B}くんが遠いです」
<6198> \{渚} *
// \{渚}「もっと、寄っていいですかっ」
<6199> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「十分、近くにいると思うぞ」
<6200> \{渚} *
// \{渚}「そんなことないです、遠いですっ」
<6201> *
// 一度腰を上げて座り直す。ぴったりと腕が触れた。
<6202> \{渚} *
// \{渚}「近くなりました。えへへ」
<6203> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「言っとくが、おまえ、酔ってるからな…」
<6204> \{渚} *
// \{渚}「酔ってなんかないです」
<6205> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「酔ってる奴は皆そういうんだよ…」
<6206> \{渚} *
// \{渚}「………」
<6207> *
// すぐそばで、じっと俺を見つめ続けた。
<6208> \{渚} *
// \{渚}「………」
<6209> *
// 早苗さんやオッサンの前だというのに…。
<6210> \{秋生} *
// \{秋生}「てめぇ…俺に感謝しろよ…」
<6211> \{早苗} *
// \{早苗}「ラブラブですねっ」
<6212> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ラブラブっつーか…これは違うでしょ…」
<6213> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くん、どうして、否定するんですか」
<6214> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ほら、渚、早苗さん見てるし…」
<6215> \{渚} *
// \{渚}「お母さんがどうかしましたかっ」
<6216> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くん、お母さんが気になりますかっ」
<6217> *
// …嫉妬!?
<6218> \{早苗} *
// \{早苗}「それはわたしも興味ありますねっ」
<6219> \{早苗} *
// \{早苗}「\m{B}さんは、わたしを気にしてくれているんですかっ」
<6220> *
// 早苗さんも酔ってるーッ!?
<6221> \{秋生} *
// \{秋生}「おおっ、すげぇ修羅場だなっ」
<6222> *
// オッサンはひとり、優雅に見物。
<6223> *
// …片方は、あんたの嫁なんですが。
<6224> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くん、答えてください」
<6225> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「えぇ…?」
<6226> *
// 気にしてる
<6227> *
// 気にしていない
<6228> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「気にしてるよ」
<6229> \{渚} *
// \{渚}「え…」
<6230> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「だって、おまえの母親だからな」
<6231> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ずっと、健康でいてほしい…」
<6232> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「そう思うのは当然だろ?」
<6233> \{渚} *
// \{渚}「あ…はい…そうでした…」
<6234> *
// うまくはぐらかせたようだった。
<6235> \{秋生} *
// \{秋生}「こいつ、はぐらかしてるぞ」
<6236> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}(ぐは…)
<6237> \{渚} *
// \{渚}「え?」
<6238> \{秋生} *
// \{秋生}「女として早苗が気になるか、どうか、答えろよ」
<6239> \{早苗} *
// \{早苗}「なんか、年甲斐もなく、どきどきしてしまいますねっ」
<6240> *
// さ、早苗さん…。
<6241> *
// いかん、動揺するな。
<6242> *
// 心配そうに見つめてる渚のためにも、ここは男らしく…。
<6243> \{秋生} *
// \{秋生}「早苗の胸はでかいぞ」
<6244> *
// がちゃんっ!\shake{3}
<6245> *
// 男らしく決めるつもりが、オッサンの一言により、机に突っ伏す結果に…。
<6246> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くん、どうしてそんなに動揺してるんですか」
<6247> \{秋生} *
// \{秋生}「ふん…早苗に気がある証拠よ…」
<6248> \{渚} *
// \{渚}「え…本当ですか、\m{B}くんっ」
<6249> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ないないない」
<6250> \{早苗} *
// \{早苗}「ないんですかっ」
<6251> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「いや、好意はありますよっ」
<6252> \{渚} *
// \{渚}「あるんですかっ」
<6253> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ぐあーーっ!  俺が一体何をしたぁーっ!」
<6254> \{秋生} *
// \{秋生}「ふん…いい勉強になったろ」
<6255> \{秋生} *
// \{秋生}「こうして、男は成長していくんだよ」
<6256> \{秋生} *
// \{秋生}「てめぇは、何もかもうまくいきすぎだったからな」
<6257> \{秋生} *
// \{秋生}「早苗も、もうよしてやれ。そんな奴に好かれていなくても、別にいいだろが」
<6258> \{早苗} *
// \{早苗}「よくないですっ」
<6259> \{秋生} *
// \{秋生}「早苗ぇーーーーーーーーーーーーっ!!」
<6260> *
// 大騒ぎだった。
<6261> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「大丈夫か…?」
<6262> \{渚} *
// \{渚}「はい、ぜんぜん…大丈夫です…」
<6263> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「でも、気分悪いんだろ?」
<6264> \{渚} *
// \{渚}「ちょっとです」
<6265> \{渚} *
// \{渚}「横になれば、すぐ収まります」
<6266> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「寝る時は、風呂に入ってからな」
<6267> \{渚} *
// \{渚}「今日は、帰らないですか」
<6268> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「面倒だろ」
<6269> \{渚} *
// \{渚}「あの…」
<6270> \{渚} *
// \{渚}「わたしは、ふたりきりになりたかったです…」
<6271> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「今、なってるじゃん」
<6272> \{渚} *
// \{渚}「あ、はい…」
<6273> *
// 渚は敷いた布団の上に座ったままでいた。
<6274> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「どうした?」
<6275> \{渚} *
// \{渚}「あの…」
<6276> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くんは、お母さんのこと好きです」
<6277> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ああ、好きだよ」
<6278> \{渚} *
// \{渚}「………」
<6279> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「おまえは、愛してる」
<6280> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「この違い、わかるか?」
<6281> \{渚} *
// \{渚}「あっ…」
<6282> \{渚} *
// \{渚}「…ありがとうございます」
<6283> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「馬鹿、礼なんて言うな」
<6284> \{渚} *
// \{渚}「あの…」
<6285> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「なに」
<6286> \{渚} *
// \{渚}「………」
<6287> \{渚} *
// \{渚}「…胸、小さいですけど、いいですかっ」
<6288> *
// 渚は…
<6289> *
// そんなことを気にしていたのだ。
<6290> *
// おかしい。おかしすぎる。
<6291> *
// 俺は心配する渚を前に、大笑いしてしまう。
<6292> \{渚} *
// \{渚}「え?  え?」
<6293> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「平らだって、いいよ、俺は。おまえだったらな」
<6294> \{渚} *
// \{渚}「平らじゃないです。ちゃんと出てますから、安心してください」
<6295> \{渚} *
// \{渚}「って、わたし、ヘンなこと言っちゃってます」
<6296> \{渚} *
// \{渚}「何が安心なのか、よくわからないです…」
<6297> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「そうだな」
<6298> \{渚} *
// \{渚}「はい…」
<6299> \{渚} *
// \{渚}「…えへへ」
<6300> *
// 安心したのか、ようやく笑顔を見せてくれた。
<6301> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ほら、横になってろよ。今、水、持ってきてやるから」
<6302> \{渚} *
// \{渚}「あ、はい。お願いします」
<6303> *
// 渚を休ませ、廊下に出る。
<6304> *
// 居間からは、早苗さんとオッサンの話し声。
<6305> \{早苗} *
// \{早苗}「秋生さん、渚は幸せそうですね」
<6306> \{秋生} *
// \{秋生}「ん?  ああ…そうだな…」
<6307> \{早苗} *
// \{早苗}「本当に…あの子は\m{B}さんが好きなんですね」
<6308> \{秋生} *
// \{秋生}「みてぇだな…」
<6309> \{秋生} *
// \{秋生}「ちっ…なんだって、あんな甲斐性ナシを…」
<6310> \{早苗} *
// \{早苗}「いえ、\m{B}さんは、最近の男の子としては、しっかりしていますよ」
<6311> \{秋生} *
// \{秋生}「そうかよ…」
<6312> \{早苗} *
// \{早苗}「それに、渚は\m{B}さんと一緒に居るだけで幸せなんですよ」
<6313> \{早苗} *
// \{早苗}「ですから、それだけで…一緒に居られるだけで十分なんですよ」
<6314> *
// なんて…穏やかな時間なんだろう。
<6315> *
// 俺は愛する人と、一緒に暮らしている。
<6316> *
// それを温かく見守ってくれる人たちもいる。
<6317> *
// 本当に…頑張らなくちゃな…。
<6318> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「気にしていない…」
<6319> \{早苗} *
// \{早苗}「え…」
<6320> \{早苗} *
// \{早苗}「ぐす…\m{B}さんに、わたし、気にしてもらえてなかったんですね…」
<6321> *
// 絶対、酔ってる。
<6322> \{渚} *
// \{渚}「お母さんには、お父さんがいますっ」
<6323> \{秋生} *
// \{秋生}「そうだぞ、早苗。こんな娘の男なんて忘れちまえ」
<6324> \{早苗} *
// \{早苗}「いえ。気にしてもらってなくても、わたしは\m{B}さんのこと、好きですので、忘れません」
<6325> \{秋生} *
// \{秋生}「てめぇ、殺す…」
<6326> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「な、なんで…」
<6327> \{早苗} *
// \{早苗}「でも、わたしが好きなのは、家族としてです」
<6328> \{早苗} *
// \{早苗}「\m{B}さんは、渚のフィアンセさんですからねっ」
<6329> *
// 酔いが覚めてきたのだろうか。
<6330> \{早苗} *
// \{早苗}「渚、酔いに任せて襲ってみてはどうですかっ」
<6331> *
// まだまだ酔っていた!
<6332> \{渚} *
// \{渚}「そんなことしないですっ」
<6333> \{渚} *
// \{渚}「\m{B}くんは、とても大事な人ですから…」
<6334> \{秋生} *
// \{秋生}「ちっ」
<6335> \{渚} *
// \{渚}「こうしていてほしいだけです」
<6336> *
// 俺の手を握って、そして、自分の頭を傾けて、俺の肩に載せた。
<6337> \{渚} *
// \{渚}「こうしてて、いいですか」
<6338> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「あ、ああ…もちろん」
<6339> \{渚} *
// \{渚}「よかったです…えへへ」
<6340> *
// 体が密着して、熱いぐらいだった。
<6341> *
// 渚はしばらく、ぐりぐりと俺の肩に頬を押しつけたりして遊んでいたが、やがて…
<6342> \{渚} *
// \{渚}「くー…」
<6343> *
// そのままの格好で寝入ってしまった。
<6344> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ふぅ…」
<6345> *
// 俺はほっと息をつく。
<6346> *
// 両親の目の前でいちゃつくという行為は、冷や汗をかくばかりで、全然いいものではなかった。
<6347> *
// 俺が疲れただけだ…。
<6348> \{早苗} *
// \{早苗}「青春ですねっ」
<6349> *
// …恥ずかしい。
<6350> \{早苗} *
// \{早苗}「でも、うれしいです…」
<6351> \{早苗} *
// \{早苗}「渚のこんな姿を見られるなんて」
<6352> \{早苗} *
// \{早苗}「秋生さん、渚は幸せそうですね」
<6353> \{秋生} *
// \{秋生}「ん?  ああ…そうだな…」
<6354> \{秋生} *
// \{秋生}「こいつが渚を不幸になんてしてたら、今頃、モロッコに飛ばされてたさ」
<6355> *
// …モロッコに一体何が!?
<6356> \{早苗} *
// \{早苗}「大丈夫ですよ。渚は\m{B}さんと一緒に居るだけで幸せなんですから」
<6357> \{早苗} *
// \{早苗}「ですから、不幸になんて、絶対ならないです」
<6358> \{秋生} *
// \{秋生}「そうかよ…」
<6359> \{早苗} *
// \{早苗}「\m{B}さんは、どうですか」
<6360> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「え?」
<6361> \{早苗} *
// \{早苗}「\m{B}さんは、渚と一緒に居られて、幸せですか」
<6362> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「それは…もちろん」
<6363> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「俺からこいつのこと好きになって、付き合い始めたんだし…」
<6364> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ずっと、一緒に居られたら…本当にそれだけで…いいです」
<6365> \{早苗} *
// \{早苗}「そうですか…」
<6366> \{早苗} *
// \{早苗}「やっぱり、渚は幸せ者ですね」
<6367> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「………」
<6368> *
// なんて…穏やかな時間なんだろう。
<6369> *
// 隣には愛する人がいて、寝息を立てている。
<6370> *
// それを温かく見守ってくれる人たちもいる。
<6371> *
// 本当に…頑張らなくちゃな…。
<6372> *
// 休みが明けようとする頃、渚が体調を崩した。
<6373> *
// 休みのうちに俺が無理をさせすぎてしまったんじゃないだろうか。
<6374> *
// でも渚は、いつものです、と言った。
<6375> *
// いつものなら、また長引くということだった。
<6376> *
// オッサンとの約束通り、俺は早苗さんを呼んだ。
<6377> *
// 俺が仕事に出ている間は、早苗さんが看ていてくれると言った。
<6378> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「申し訳ないっす…」
<6379> \{早苗} *
// \{早苗}「いえ、朝のパンは焼いて出てくるので、店のほうは大丈夫ですよ」
<6380> \{早苗} *
// \{早苗}「秋生さんが店番はしてていてくれます」
<6381> *
// …それが心配なんだけど。
<6382> *
// でも、そもそもそのオッサンとの約束だ。
<6383> *
// しっかり、早苗さんの分まで働いてくれるのだろう。
<6384> *
// 渚のためにも、ここは甘えておくことにした。
<6385> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「やっぱり…実家に戻らないのか?」
<6386> *
// ある日の晩、そう訊いてみた。
<6387> \{渚} *
// \{渚}「はい。病気しても、ここがわたしの家です。ここで寝ていたいです」
<6388> \{渚} *
// \{渚}「迷惑ばっかりかけてしまってますけど…」
<6389> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「それはいいんだけどさ…」
<6390> \{渚} *
// \{渚}「体調のいい日は手伝えます」
<6391> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「無理すんなって」
<6392> *
// 今は、できるだけ俺が、家事をやっていた。
<6393> *
// 早苗さんにも迷惑をかけないように。
<6394> *
// 仕事も順調だったから、さほど負担にはならなかった。
<6395> *
// これまでと同じように、渚の微熱は長く続いた。
<6396> *
// 2月になっても、登校できなかった。
<6397> *
// ある日帰ってくると、早苗さんが、夕飯の支度をしながら待っていてくれた。
<6398> \{早苗} *
// \{早苗}「おかえりなさい」
<6399> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「うわ、申し訳ないっす」
<6400> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「俺、代わりますよ」
<6401> \{早苗} *
// \{早苗}「いいえ」
<6402> \{早苗} *
// \{早苗}「すぐできますけど、先に夕飯でいいですか?」
<6403> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「あ、はい。先にいただきます」
<6404> \{早苗} *
// \{早苗}「先にお風呂入ってもらっても構わないんですよ?」
<6405> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「いえ…腹ペコペコだから」
<6406> \{早苗} *
// \{早苗}「では、急いで作りますね。その間、渚の相手をしてあげててください」
<6407> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「はい」
<6408> *
// 部屋に入ると、いつものように渚は体を横にしていた。
<6409> *
// これもいつものように、その額に手を置いて、熱を計る。
<6410> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「まぁまぁだな」
<6411> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「気分はどうだ?」
<6412> \{渚} *
// \{渚}「いいです」
<6413> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「早苗さんのご飯、食べられるか?」
<6414> \{渚} *
// \{渚}「いつもぐらいなら、食べられると思います」
<6415> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「なら、調子はいつも通りだな」
<6416> *
// いつも通り、というのは、いいことなのか、悪いことなのか…
<6417> *
// よくわからなかった。
<6418> *
// 気休めぐらいには、なっているのだろうか…。
<6419> *
// 渚は布団の中から、もぞもぞと手を出してくると、俺の手を掴んだ。
<6420> \{渚} *
// \{渚}「でも、結局また…\m{B}くんや、お母さんに迷惑かけてしまいました」
<6421> \{渚} *
// \{渚}「手伝うこともできなくて…悔しいです…」
<6422> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「でも、ずっと頑張ってきたじゃないか」
<6423> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「今は、頑張ったから、ほんの少し休憩してるって思えよ」
<6424> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「誰も迷惑なんて思ってないしさ」
<6425> \{渚} *
// \{渚}「はい…」
<6426> \{早苗} *
// \{早苗}「今日は、渚の担任の先生とお話してきました」
<6427> *
// お茶だけ飲みながら、早苗さんは話し始めた。
<6428> \{早苗} *
// \{早苗}「もし、三学期、このまま休んでしまっても、卒業させてもらえるそうです」
<6429> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「え…マジっすか」
<6430> \{早苗} *
// \{早苗}「はい。それまでの出席も良好ですし、問題ないということです」
<6431> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「よかったな、渚」
<6432> \{渚} *
// \{渚}「あ、はい…よかったです」
<6433> \{渚} *
// \{渚}「ありがとうございます」
<6434> *
// 渚は俺と早苗さんに礼を言った。
<6435> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「俺たちじゃないよ。おまえが一年頑張ったからだって」
<6436> \{早苗} *
// \{早苗}「渚、よく頑張りましたね」
<6437> \{渚} *
// \{渚}「はい…」
<6438> \{渚} *
// \{渚}「でも、まだ終わってないです」
<6439> \{渚} *
// \{渚}「できれば、残りの授業…出席したいです」
<6440> \{渚} *
// \{渚}「このまま終わってしまうのは、寂しいです…」
<6441> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「そうだな。その気持ちはわかるよ」
<6442> *
// 数えれば、渚の学生生活は残り一ヶ月だった。
<6443> *
// 一ヶ月後には、卒業式が控えていた。
<6444> \{早苗} *
// \{早苗}「それでは、秋生さんがお腹を空かして寂しがっていると思いますので、帰りますね」
<6445> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「はい、ありがとうございました」
<6446> \{早苗} *
// \{早苗}「後片づけは\m{B}さん、お願いできますか」
<6447> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「はい、もちろん」
<6448> *
// 俺は早苗さんをアパートの入り口まで見送る。
<6449> \{早苗} *
// \{早苗}「これで春には、籍を入れられますね」
<6450> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「はい…やっとそうできます」
<6451> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「きっと、仕事の励みになって…もっともっと頑張れますよ、俺」
<6452> \{早苗} *
// \{早苗}「\m{B}さんは、本当にあの子を必要としていてくれるんですね」
<6453> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「それは、もちろん」
<6454> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「あいつなしじゃ、俺の人生なんて、もう考えられないです…」
<6455> \{早苗} *
// \{早苗}「渚は体が弱い子ですが、いつまでも一緒に居てあげてくださいね。よろしくお願いします」
<6456> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「いえ、こちらこそお願いしたいくらいです。嫌われないようにしないと…」
<6457> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「あれ?  このやり取り、昔にもしたような…」
<6458> \{早苗} *
// \{早苗}「そうですねっ」
<6459> *
// 言って、早苗さんは笑った。
<6460> \{早苗} *
// \{早苗}「本当にあの子は、\m{B}さんと出会えてよかったです」
<6461> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「俺こそですよ。あんな可愛いくて思いやりのある奴が、他の奴じゃなくて、俺なんか選んでくれたなんて…」
<6462> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「もっといっぱい居たはずですよ。あいつを幸せにできる奴なんて」
<6463> \{早苗} *
// \{早苗}「いません」
<6464> *
// 笑えるぐらいに、きっぱりと言いきられた。
<6465> *
// やっぱり、この人も大好きだった。
<6466> \{早苗} *
// \{早苗}「それでは、失礼します」
<6467> \{\m{B}} *
// \{\m{B}}「ありがとうございました」
<6468> *
// 一週間、二週間が過ぎても、渚の熱は下がらなかった。
<6469> *
// そして、卒業式の日も。

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